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息子を逮捕された父親の手記(60歳・男 性)

息子を逮捕された父親の手記(60歳・男 性)

作成者:   Aiko

国:   キルギスタン

追加日付: 08.05.2012

評価 :

 私は、今年の春に中小企業の自動車部品を製造する会社を定年退職しました。四十年間毎日、遅くまで働き家庭を犠牲 にしてまでがんばってきました。これからのんびりと第二の人生を過ごすことを楽しみにしていたのですが、その楽しみもしばらく先になりそうです。 

 それは、私の24歳の息子が1カ月程前にまた、覚せい剤の使用で麻薬取締官に逮捕されたからです。息子は2年前にも同じ覚せい剤の使用で逮捕され、執行 猶予中だったのです。その時私は、息子が殺人とか放火などの事件を起こす前に逮捕され、良かったと思っています。 
息子は、拘置所から出た後、電気関係の仕事につき二度と覚せい剤には手を出さないと誓って真面目にやっておりました。しかし、妻から息子の帰りが遅くなっ たり、食事を余りとらない日があったり、顔が青白く頬も痩せこけたりしているのでどうもおかしいと言うのです。また覚せい剤に手を出しているんじゃない か、でも親子で誓ったのでたいして心配していませんでした。そんなある深夜、息子が覚せい剤を注射しているところを見たのです。その時私は怒って注射器を 取り上げ2回程殴って叱りつけました。 
 しかし、それからも深夜出掛けることが多く、しばらくしてまた注射しているところを目撃しました。その時息子は便所に逃げ込んで中から鍵を掛け、何時間 も出て来なかったのです。 
 更に、ヤクザ風の人が息子を訪ねて来ることが多くなり、このままではどうなってしまうのだろう、だれに相談すれば良いのか妻と悩んでいたところ、麻薬取 締官に逮捕されたのです。 
息子は、これで数年服役しなくてはいけないと思いますが、息子を責めることもできません。なぜなら私がもっと息子の悩みを聞いたり、話し相手になってあげ ていればこんなことにならなかったのだろうと思うからです。今度こそ覚せい剤と手を切って欲しいと妻と共に思っています。 
息子が出所して来たら、暖かく迎えてあげ、家族が一緒になって覚せい剤に立向かっていきたいと思います。
 
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